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映画感想「アナと世界の終わり」青春ドラマにゾンビとミュージカルを添えて…

2021/05/12

映画

 「アナと世界の終わり」(2017)

zombie

原題:Anna and the Apocalypse
製作国:イギリス
上映時間:93分

以下、映画「アナと世界の終わり」のあらすじ紹介、ネタバレあり感想になります。

あらすじ


歌って踊って、ゾンビ退治?!異色のジャンルが融合した作品です。

田舎町で暮らすアナは、まだ見ぬ世界に恋い焦がれる高校生。卒業を目前に控え、進路について父親と衝突したり。そんなよくある日常が、ゾンビの登場によって一変する。果たして、アナと友人たちは生き残ることができるのか…?

という、英国産の青春ミュージカルゾンビコメディドラマでした(笑)

キャスト

  • アナ:エラ・ハント
  • ジョン:マルコム・カミング
  • ステフ:サラ・スワイヤー
  • クリス:クリストファー・ルヴォー
  • アナのパパ:マーク・ベントン
  • 校長:ポール・ケイ
正直、校長以外は本作で初めて見た顔ぶれでした。

IMDbによると、アナ役エラ・ハントは英ドラマ「刑事モース」のシリーズ4の第2話に出演していたそうです。どんな話だっけ…と調べたら、ロックスターの邸宅での事件の話でした。恐らく、何人かいた取り巻きの女性のうちの1人だったのでしょう。一応公式サイトではレミゼ出演!と書いてありましたが、記憶になかったですね。

アナのパパ役マーク・ベントンはどこかで見たような気がしたのですが、出演作品リストを見ると、本作がはじめまして、でした(笑)ただ、BBCドラマ「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」の主演を務めているそうです。…サムネでは見かけていたのかも?

そして、校長役ポール・ケイ。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で有名みたいですが、私としてはNetflixドラマ「アフター・ライフ」のおかしなセラピスト役の方が印象に残っています。でも、彼って英ドラマ「SHERLOCK」のアンダーソン役の人と似てません…?最初見たときアンダーソンかと思いました。(私だけ?)

感想(※ネタバレあり)

うーん、期待していたほど面白くなかった、というのが正直なところです。

以前別の記事でも書きましたが、笑うコメディを期待して見たら失敗した典型例です。とは言え、青春ストーリーもあまり響かなかったんだよねぁ…。これは、私が老けたからなんですかね?もう、ティーンドラマに共感できるような年齢ではない…のか。時の流れって残酷ですね。

ということで、おバカコメディを期待して見た愚か者が、思ったほどコメディしてない本作への不満を書き連ねます。そのため、本記事は「面白い!」…と、思えなかった方向けです。ファンの方、どうか怒らないで!

お腹いっぱい?!超特盛り設定

あらすじにも書きましたが、本作は「ゾンビホラー×ミュージカル×コメディ×青春ドラマ+クリスマス」という、もの凄い特盛り設定になっています。これを90分の中で描き切るのは至難の業です。本作でも設定を活かしきれているか?というと…(ゴニョニョ

何故こんな辛口なのかというと、本作への期待値が高かったからです。昔SNSで流れてきたゾンビから逃げ惑う近隣住民たちを背景に、前向きで明るい曲を歌って踊る予告映像を見たとき、「これは面白くなるぞ!」と、すごく楽しみにしていました。

だから、英国らしいドライなユーモアとゾンビとミュージカル…笑えるに違いない!と勝手に違う方向へ期待してしまったのです。やっぱり、この見る前の「期待」って厄介ものだなぁ、と改めて感じました。それがなければ、こんな記事にまではしていません。

更には、クリスマスである必要がわからなかったですね。詳しい人にはわかる、西洋文化のメタファー的なものがあったのでしょうか?残念ながら、私にはわからなかったです。

散々貶しましたが、一応褒めておくと、ゾンビホラーとしては中々良い気もしています。PG作品でここまで表現できるのか!と、感心しました。でも、ゾンビの設定も中途半端だったような…。あれ、結局どうなったの?という点が今思い返すだけでもいくつかあります。

…あれ?褒めるはずが…。

コメディとドラマの狭間を彷徨う

ですが、一番の問題は笑うぞ!と意気込んでいても、思った以上にシリアスで笑えなかったところです。しつこく言うけど、コメディを期待していましたからね。

そのおかげで、徐々にフラストレーションが溜まっていきました(笑)「くるぞ、くるぞ、くるぞ…。え、こないの?」みたいな。これがずっと続く感じです。(…伝わります?)

もちろん、面白い部分もあるんですよ。予告映像のミュージカルシーンとか、ボーリング場でゾンビと戦ってるところとか、ビニールプールに隠れて移動してるところとか。でも、それは本作の一要素的な笑いでしかなかったので、ダラダラと文句を言っているわけです。

だからこそ「予告映像って難しいよね」問題を提起したいのです。予告は短い動画の中で作品を説明しつつ、人を惹きつける必要もありますから、1番おいしい笑いどころを持ってくるのも理解できます。印象に残りますからね。

でも、コメディを期待させる面白い部分を予告で見せておきながら、作品としてはティーンの青春物語がベースなのよ~若者の旅立ちはほろ苦いわね~シリアスシリアスってされると、おバカコメディを期待していた私の思いはどうしてくれるんだ!と、広大なネットの海の片隅で叫びたくもなるわけです。

…勝手に勘違いして、自業自得だって?ええ、その通りです。自分が悪かろうと、不満があれば何かしら理由を付けて他人のせいにする、それが人間というものです。(ん?)

ミュージカルパートの違和感

ミュージカル部分ももっとくだらない歌詞で、突然歌いだす奴を冷たい視線で描写するような…そんなものを期待していたんですよね。(おかしい?)でも、字幕を追う限りでは、なんだかエモーショナルな歌詞の曲をみんなで真剣に合唱していたのです。

でね?好みの問題かもしれませんが、本作の歌う前の“タメ”というか、歌う直前のソワソワ感もむずがゆかったです。そして、メロディーの音がでかすぎなのも気になりました。キャストの歌声が聞こえない。

ということで、歌いだしからメロディー音全開だし、歌う直前はソワソワするしで、ストーリーにミュージカルパートがうまく溶け込んでおらず、浮いているような気がしました。

なんだかねぇ…。もったいないのよ。輝くポテンシャルを秘めているのに!という何様コメントを残しておきます。この設定でコメディに振り切ったものを見てみたかったです。

おわりに

怒られるのを覚悟で、正直に書きました。本作にハマれなかったのは、8割くらいが自分のせいだと思っています。理解力のなさと、おかしな勘違い。でも、合わないものは合わないのだから、仕方ないよね。

最後の最後にフォローしておくと、本作を面白い!って言ってる人もたくさん見かけました。公式の文言だと「世界中の映画ファンが熱狂」らしいです。ふつうに見てたら楽しめたのかな。

どう見れば良かったのか、誰か教えてください。

今回はこの辺で。では、また。

プロフィール

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洋画や海外ドラマが好きです。特に、コメディ作品が大好きで、よく視聴しています。また、俳優兼コメディアンのビル・ヘイダー氏のファンでもあります。

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