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「ル・ポールのドラァグ・レース」シーズン13 感想

2021/06/20

海外TV番組

「ル・ポールのドラァグ・レース」シーズン13(2021)

RuPaul's Drag Race

待望の最新シーズンがNetflixにて配信開始されました!やったー!

少し出遅れましたが、(寝る間も惜しんで)大急ぎで全話視聴しましたので、今回はシーズン13の感想をお届けします。

以降、シーズン13までのネタバレを含みます。うっかりオールスターズとか、UK版とかに言及してしまう可能性もありますので、ご注意ください。

私もこの番組だけはネタバレを踏まないように細心の注意を払って見ています。未見の方は本記事を読まない方がいいです。

大丈夫ですか?本当にいいですか?しつこいですか?それでは、始めましょう。

出場者一覧(※ネタバレあり)

まずは、今回の出場者について簡単な紹介と、個人的な好みを好き勝手に語りたいと思います。

あくまで、ドラァグレースを見ての意見です。他の活動やインスタ等を追っているわけではないので、その点は悪しからず。耳寄り情報があればぜひ教えてください!

キャンディ・ミューズ

今シーズンのプラスサイズ枠。最初は好戦的な「私、意地悪よ」キャラ感を出していたし、よく喋るなぁ…という印象だったので、S11のシルキーの悪夢がチラついたことは否定しません。(私は、シルキーがとても苦手でした。)

でも、ふたを開けてみると、とても好感の持てるクィーンでした。もちろん気は強いんだけど、仲間想いで、面白くて、チャーミングなんですよね。多少荒削りな部分があっても、彼女を見ていたいと思わせるものがありました。

ジョーイ・ジェイ

ファン(とキャンディ)からは人気だったようですが、個人的にはあまり…印象に残らない人でした。初回登場時のメイクを見て、序盤脱落かな…と失礼なことを思ったりもしました(スミマセン、、)

でも、ウィッグなしスタイルは新鮮だったし、リユニオンのMVは彼女のが一番ユーモアが溢れてて好きでした(笑)

デナリ

元フィギュアスケーターの経歴を持つクィーン。アスリート気質で、すごい…Competitiveというか、勝負しに来たぞ!感をむき出しにしてる姿はちょっと新鮮。メイクもサイドのシェーディングが濃すぎるし、中盤脱落かな…というのが第一印象でした(失礼)

でもダンサーとしての腕は確かで、vsカモラのリップシンクは圧倒されました(ちょっとやりすぎでカモラが気の毒だったけど)。今後のオールスターズがリップシンクアサシン制度を採用するなら、彼女は確実に呼ばれる人材だと思います。

あと、彼女は脱落が気の毒でした。主にパートナーのミスが目立ってBottom2になってしまったうえに、あの衣装じゃ彼女のパフォーマンスを100%発揮できないし。運が悪かったですよね。実力的にはもうあと1、2回は残れたのでは?と思っています。

ララ・リ

彼女もファンから人気だったようです。ララ・リ効果?!

ボールチャレンジではシリーズ史上に残る酷いドレスを作っていたので、ある意味美味しいポジションなのかも?これは後々のシーズンでも話題にされそう(笑)

個人的には、ドラァグとしての課題に取り組む姿より、インタビューコメントの方が面白くて、なんだかもったいない!と思っていました。あのノリをチャレンジでも出せればもっと残れた気がします。

シモーン

今シーズンのおしゃれモンスター。ランウェイがとにかく美しかったですね。S12のおしゃれさんジジとも仲良しだそうですが、個人的にはシモーンのスタイルのほうが好き。

序盤から勝利を収めるなど、有力候補だったのですが、途中は思い悩んで躓くこともあったり。なんやかんやで、彼女が主人公の物語を見せられていたような気分です(笑)

インタビューコメント含め、涙で声を詰まらせながら本音を語る姿には真心を感じたし、応援したくなります。この番組では完璧さじゃなくて、人を惹きつける心?があることが重要なんだなって、改めて思いました。

この辺については後でまた話題にしたいと思います。

タミーシャ・イマン

今シーズンの最年長クィーン。本来はS12の出場者だったそうですが、病気の治療のために出場を断念し、S13でカムバック。ガン治療半年で出演できる番組ではないと思うのですが、全力で戦った彼女のガッツは尊敬に値します

オールドファッションなベテラン勢は序盤で脱落してしまう傾向にあるので、彼女もきっとそうだろうな…と思いつつ、個人的には応援していました。キャンディと喧嘩もしてましたが、ベテランゆえの達観したものの見方とか、面倒見の良さとか、そういう部分が凄く好きでした。

あと、Bottom2になったときのリップシンクがすごく素敵でした。派手な動きはないんだけど、魅せるパフォーマンスでしたよね。ママルーも絶対そう思ってたはず。

ゴットミク

今シーズンのアート系クィーン。メイクスキルも高いし、ランウェイもすごかったです。ランウェイテーマの解釈がユニークなうえに、それをファッションとして魅せるスキルもあって、彼女は人気出るぞ…と、序盤から思っていました。

本人も終盤で言っていたように、ファッションクィーンあるあるの演技やコメディチャレンジで躓いてしまうのかな…という不安も最初はあったんですけど、インタビューコメント含め、ユーモアがさく裂していました(笑)なんでもこなしてしまうし、多才ですよね。

そして、彼女はトランスジェンダー男性のドラァグだそうです。本家だと初めてですよね?ドラァグレース出場者もどんどん多様化してきていることを感じました。

ユーティカ・クィーン

奇妙さをウリにしたクィーン。ごめんなさい、彼女のテイストは全然好きになれず。。みんなが絶賛してる寝袋ドレスもあまり好きになれなかったです。

奇妙でおバカなキャラを作っている感じがしてしまったし、彼女のやることがちょっと寒い…というか、的を外しまくっているのを見るのがつらかったです。そういう演出だったのかもしれないけれど。

しかし、リユニオンでは少し元気がなかったのが気になりました。上で言ったように批判されそうな感じで描写されていたので、攻撃されていないことを願います。

MVはアート路線になっていて、とてもよかったです。こういう姿がレース中でも見たかったなぁ。そうしたら、もっと好きになれたのに。

オリヴィア・ラックス

ドラァグ歴1年半の新米クィーン。笑顔がとてもチャーミングで、器用になんでもこなせる印象です。ドラァグ・レース的に好かれそうな人だと思いません…?私は2話目あたりで結構いいところまで残りそうだな…と予想していました。

しかし、上位争いになるとやはり経験の差が出てきてしまい、苦戦していましたね。終盤になると引き出しがなくなって、単調に感じてしまう。

本人曰く「キュートないい子」がオリヴィアのパーソナリティのようですが、まだまだ考えが若いですよね(何様w)よくあるけど、キュートとかセクシーってパーソナリティじゃないですからね。もっとこう…我々は人となりを見たいんですよ!(何様w)

成長して、オールスターズで活躍してくれることを期待しています

ロゼ

今シーズン一番の実力者。彼女はプロです、プロ。元ミュージカル俳優ということもあり、歌とダンスのレベルはめちゃくちゃ高い。コメディも得意なようで、何をやってもソツなくこなす。器用とかそういうレベルじゃなくて、プロなんです。

他の出場者にも言われていたけれど、最初はその完璧さを全面に押し出していたので、個性が見えず…正直あまり興味を持てなかったんですけど。徐々に自分を見せてくれるようになって少しずつ印象が変わりました。

ただ、あまりにもレベルの高い人なので、この自分を見せるというのも計算しているのでは?と勘ぐってしまうんですよね(笑)全てのスキルにおいては彼女がトップなのですが、なんとなくママルーは彼女をWinnerには選ばないだろうな…とも薄々思っていました。

S11のブルックリンとか、UKのS1のダヴィーナとか。既に完成された人は選ばれにくいんですよね。S6のビアンカみたいな、一部例外もありますが(笑)

ティナ・バーナー

NYのコメディクィーン。彼女もドラァグ歴10年のベテランです。個人的にはかなり応援していたんですけど、みんなの予想通り、中盤脱落で終わってしまいました。

名前にもある通り、炎を連想させる赤・オレンジ・黄のマクドナルドカラーがトレードマークらしく、これらの色の服も多かったので印象に残る人物ではあったと思います(笑)でも、自分のブランドにこだわるとこの番組では残りにくいんですよねぇ。。

メイクもあまり得意ではないようで、目が見えない…(笑)メイクオーバーチャレンジの出来は衝撃でしたw でも、彼女が好きなんです。…誰か、わかってくれます?

なので、彼女の脱落には納得がいっていません。たしかに、服もチャレンジの出来も並だったし、実力的にもそろそろかな…という頃合いではありました。けれども!あのBottom2のリップシンクでは、ティナのパフォーマンスの方が良かったと思います。キャンディもそう言ってたし。もう少しティナが見たかったなぁ。

ちなみに。メイクはリユニオンではかなり改善されていて、とてもよい感じになっていました。…誰かにやってもらったのかな?w

カモラ・ホール

アジア系のビューティクィーン。メイクに4時間かかることをネタにされていましたが、物凄く…綺麗です。ナチュラルメイク風で、とても女性らしい。

ファッションも上品なものが多かったですよね。けれど、それ以上の個性を発揮できず、序盤脱落。たぶん、こちらもみんなの予想通り(笑)

エリオット with 2 Ts

今シーズンで一番気の毒な人でした。後でも話題にしようと思っていますが、今シーズンは序盤の構成を失敗しており、その犠牲者とも言えるでしょう。

それはさておき。彼女はダンサーでもあるので、パフォーマンス系のチャレンジでは目を惹くものがありました。ただ上手いだけじゃないんですよね。素晴らしかったです。

しかし、ダンス以外はあまり印象を残せず。コメディは…外してるし。ファッションはおしゃれなんだけど、普通すぎるし。個人的にはファッションが残念でした。

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感想(※ネタバレの嵐)

(各クィーンを簡単に紹介するはずが、途中からがっつりコメントしてしまい、この時点で既に4000字超え。ベラベラ喋りすぎました。感想は手短にいきます。)

今シーズンはコロナ禍で撮影されたシーズンだったので、どうなることやら…と少し不安に思っていたのですが、概ね通常のドラァグレースと変わりませんでした(笑)

つまり、ワンパターンと言えばワンパターンだけど、それが見たくて見ているので、別にいいのです。今シーズンもとても楽しませてもらいました。ありがとう!

序盤の構成について思うこと

全体的には面白かったんだけれど、序盤の構成についてだけは物申しておきます

今シーズンは初回に2、3人ずつリップシンクで戦い、WinnerとLoserでチーム分けされました。これを最初見たとき、コロナ対策なのかな?と思ったんですよね。ワークルームに13人入れられないから、半分ずつ分けて途中まで進めるのかも…と予想していました。

が、その予想は裏切られ、チーム分けは2、3話を出場者紹介用エピソードにするためだけだったようです。結局4話目から13人同じ部屋に入れて撮影してましたからね。

…何のためのリップシンクだったの?同じことの繰り返しを6回も見せられて退屈だったうえ、このWinnerとLoserのチーム分けによって妙な軋轢が生まれたじゃん。わざとそれを狙ったの?

更に!Loserチーム内ではオールスターズのルールを採用し、会って間もないのに自分たちで1人選んで脱落させろという指令が…。そこで選ばれたのがエリオットでした。

で、エリオットは脱落…かと思いきや、実はWinnerチームに入れられて…というツイストだったんですけど、この流れ必要だったの?と凄く思います。

こんな余計なルールを採用したせいでエリオットが孤立するような状態を番組側が作り出しましたよね。これまでに周りとなじめなくてつらい思いをしてきたと語るクィーンをたくさん映してきたのに、この番組でも同じような状況を作るの?と怒りながら見てました。

私は、このルールは失敗だと思います。序盤の流れは大して面白くもなかったし、孤立してしまったエリオットがただただ気の毒でした。

リユニオンがとてもGood

序盤の構成は私的には最悪のレベルだったんですけど、その一方でリユニオンはこれまでで1番よかったと思っています!

というのも、脱落クィーンがそれぞれMVを製作し、番組で見れる!序盤で脱落してしまったクィーンが自分をアピールする場になるし、すごく良いと思いました。みんなの個性的なMVを見るのはとても面白かったです。

なんとなくこれまでのリユニオンはグランドフィナーレへの前振り要素が強く、脱落したクィーンはみんな出てくるけど、各人にあまりスポットが当っていないような気がしていました。あと、シーズン中の揉め事を中心に取り上げてたし。

オンライン開催ということでの企画なのかもしれないけれど、ぜひ今後も継続してくれたらいいなぁ~と個人的には思っています。

妥当なTop4

さて。ようやく本題です。他の方がどう思われているのかはわかりませんが、個人的には今シーズンもTop4の面々は妥当かなと思います。戦歴的にもキャンディ以外は異論はないと思います。

キャンディは何度もBottom2になったし、メイン課題も1回しか勝っていないので他の3人と比べると実力的には劣るかもしれないけれど。でも、キャンディがオリヴィアと入れ替わったTop4の面々を想像したけど、しっくりきませんでした。

私がキャンディ贔屓なのもあるかもしれないけれど、妥当なTop4だと思います。

そして、実力的には断トツ1位のロゼがWinnerになるかどうかがすごく気になっていました。たぶん選ばれないだろうな~とは思いつつも(笑)

Winnerへの祝福

…やっぱり、ロゼではありませんでした(笑)

私的には、Top4スピーチで結果は決まっていたような気がするんですよね。涙ながらに語ったシモーンの言葉はまさにこの番組が意図するところだったし。

シモーンはロゼと比べると、苦手な分野もあるし、完璧ではないかもしれないけれど。でも、自分の弱い部分を曝け出して、人の心を動かすことができたんじゃないかな。この点はママルーも言っていたはずです。

ちなみに、私はシモーンのスピーチで号泣でした。ファイナルを見た後にも、もう一度スピーチ部分を再生して泣きました(どうでもいい情報ですね)

心からの祝福を。おめでとう、シモーン!

ソーシャル・ディスタンスへの配慮

最後に、このソーシャル・ディスタンス問題で引っかかった点を取り上げて終わりたいと思います。

今回もメイン課題の作業中、ワークルームにママルーは登場するけれど、クィーンたちの作業スペースから少し離れたところに数名を呼び出して話していました。ジャッジの間には仕切りも用意されていたし。

…ちょっと、モヤる。もちろん、大スターであるルポールに対して最大限の配慮がなされるのは当然です。しかし、出場者たちはいつも通りハグしあってるし、ディスタンスも十分でないまま撮影しています。この点に少し違和感がありました。

私は変なところで細かいので、こういう細部に現れる扱いの差がものすごく気になってしまいました。感染が怖いのはみんな同じです。出場者がいなければ番組が成り立たないのだから、こういう目に見える差を出してほしくなかったなぁ…。

ちょっと、残念でした。

おわりに

最後は文句の方が目立っていますが、愛ゆえです。この番組が大好きなので、いつも以上に熱く語ってしまいました。長くなりすぎてごめんなさい。

ここまで読んでくださった方がいたら、感激です(笑)ありがとうございます。

とりあえず、これからアンタックドも見たいと思います。

それでは、また。

プロフィール

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洋画や海外ドラマが好きです。特に、コメディ作品が大好きで、よく視聴しています。また、俳優兼コメディアンのビル・ヘイダー氏のファンでもあります。

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