「21ジャンプストリート」(2012)
原題:21 Jump Street
製作国:アメリカ
上映時間:109分
以下、映画「21ジャンプストリート」のあらすじ紹介、ネタバレあり感想になります。
あらすじ
貴様らはこれから高校に潜入捜査する。捜査員として選ばれたのは、単に見た目が若いからだ。
全くタイプの違う警官2人の凸凹コンビが高校生に成りすまして潜入捜査する、おバカアクションコメディです。
シュミットとジェンコは高校の同級生。高校時代、ジェンコはイケてないシュミットをからかっていたものの、警察学校でバッタリ再開した2人は、次第に協力し合うようになり、すっかり仲良しに。2人はやっとのことで警察学校を卒業したものの、平穏な公園でのパトロールに飽き飽き。そんなとき、高校への潜入捜査のミッションが与えられるのであった。
これぞ、アメリカのコメディ!という、作品です(笑)
キャスト
- シュミット(ダグ):ジョナ・ヒル
- ジェンコ(ブラッド):チャニング・テイタム
- モリー:ブリー・ラーソン
- エリック:デイヴ・フランコ
- ディクソン警部:アイス・キューブ
正直、みんな超有名なので、今更書くことも少ない気もしますが、私の中での上記キャストのイメージ(関連作)について少々書いておきます。
私の中でジョナ・ヒルと言えば、やはり、映画「スーパーバッド」のセス役ですかね。アパトーギャングのイメージが強かったのですが、近年は彼の監督作「ミッド90's」が公開されたり、アディダスとのコラボ商品?も出していたり、マルチな才能を感じます。
チャニング・テイタムと言えば。映画「マジック・マイク」のイメージが(笑)「マジック・マイク」で披露していたダンスはめちゃくちゃ凄かったです。どうやったらあんな動きができるんですかね?…あと。映画「ディス・イズ・ジ・エンド」のカメオ出演が凄く印象に残っています。ただ、トークショーで話しているのを見た感じだと、このカメオ出演を(かなり?)後悔していそうでした(笑)
アイス・キューブと言えば。実は…本作を初めて見たとき、彼のことをコメディ俳優だと思っていました(笑)その後、彼がギャングスタラップのレジェンドであることを知り、本作のネタもより一層笑えるようになりました。昔の私と同じような方は、映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」を見ることをおすすめしておきます。
感想(※ネタバレあり)
最近見返したら笑いが止まりませんでした。冒頭からずーっと笑いっぱなし!最後まで飽きることのない、ハイテンションコメディです。
これぞ、アメリカのコメディ!という感じがしますね(笑)
ちなみに、本作は同タイトルの80年代ドラマのリメイク作ですが、本作だけでも楽しめます。私もドラマは見たことないですが、問題なく楽しんでいます。
とは言え、ドラマを見ていれば笑える小ネタが各所に仕込まれているのは間違いないです。関連して、超大物のカメオ出演もあります。…近年はあまり見かけないけど(小声)
アメリカのエンタメ知識で楽しさ倍増
そして、私自身の経験からも言えることなのですが、アメリカのエンタメを少しでも知っていれば、本作はより楽しめると思います。
先程お伝えした通り、初めて本作を見たときはアイス・キューブをコメディ俳優だと思っていたレベルなので(笑)、ヒップホップネタなんてわかるはずもありませんでした。
その後、色々知識を仕入れてから再度見ると、要所要所で的確にネタを押さえていることがわかりました。前はN.W.Aの代表曲「ストレイト・アウタ・コンプトン」が流れるシーンも「ふ~ん」、と流していたのですが、今回見直したら思わず声を出して笑っちゃいました。
後は「glee」ネタですね。昔はいわゆるジョックがスクールカーストの上位でブイブイ言わせてたけど、今は「glee」の影響でマイノリティもクールと認識されるようになった、というもの。
※釈迦に説法の気もしますが、「glee」はスクールカーストの底辺に位置する学生が、歌って踊るグリークラブで活躍する青春ドラマです。
…これって、実際どうなんですかね?アメリカのスクールカースト事情なんて知る由もないですが、近年のティーン?ドラマ「コブラ会」でも、いじめっ子がアジア系の少年だったので…変わってきているのかもしれない。詳しい方、教えてください。
このネタに関連して、本作では体育会系イケメンのジェンコが理系オタクと一緒に行動しているのが個人的には笑いのツボでした。
妙な合言葉で放課後の理科室に入ったり、「サイエンス超ヤベー!」とはしゃいだり、化学に詳しくなったり(笑)見た目とのギャップに笑っちゃうんですよね。
面白すぎるアイス・キューブ
というように、シュミットとジェンコの潜入捜査も面白いのですが、本作で私が1番好きなのはアイス・キューブ演じるディクソン警部の登場シーンです。
初めて見た時はハマりすぎて、彼の登場シーンだけを毎日繰り返し見るという奇行に走ったこともありました(笑)
…だから、コメディ俳優だと勘違いしたんです、と言い訳しておきます。
ディクソン警部の言動とあのしかめっ面が最高です。口も悪いし、常に怒り気味。なのに、見ただけで笑ってしまうのです。…これって変ですか?…面白いよね?みんなが笑うところだよね…?
こちらの怒りネタはトークショーでも話題になって、怒ったように優しい言葉を言ってみるという企画が用意されていたこともあります(笑)でも、あの口の悪さじゃないと面白さは半減ですかねぇ。
続編「22ジャンプストリート」も面白い!
それはさておき。本作の続編、映画「22ジャンプストリート」も久々に見たら面白かったです。「22ジャンプストリート」ではビル・ヘイダーもカメオ出演しています。料理学校編の映画化、待っていますよ!(笑)
でも、本作の細かなネタで笑わせてくる感じが凄く好きなので、私は21派ですね。
冒頭5分の素晴らしさ
本作の冒頭5分での掴みがバッチリで凄いよ!ということを伝えたいので、薄っぺらな知識で語ります。
金髪とゴールドチェーンに憧れて
冒頭では、エミネムの代表曲「The Real Slim Shady」が流れながら、エミネム風の格好をしたシュミット(ジョナ・ヒル)が登場します。
その時点で爆笑なんですけど、なんとびっくり!このエミネムの真似は実際にジョナ・ヒルが学生時代にやっていたことをネタにしたのだとか。
しかも、YouTubeの関連動画のコメントを見ていると「俺も昔やってたわ」とか、「昔学校にああいう奴いっぱいいたわ」みたいなコメントもたくさんありました。
2000年代にティーンだった世代には非常に刺さるネタなんでしょうね。傷口に塩を塗るスタイル、好きよ。
冴えわたる皮肉
エミネムの格好をしたジョナ・ヒルというだけで面白いのに、続けざまにそのネタに対して、強烈な皮肉を放ちます。
Not so Slim Shady, what’s up?
このセリフのセンスが良すぎて、大爆笑(笑)
私も詳しくはないのですが、エミネムは「Slim Shady」という別人格として、過激なラップを繰り出すスタイルなのだそうです。
なので、スリムではないSlim Shadyという、めっちゃ失礼なネタなんですけど。非常に切れ味鋭い一言で笑いを誘います。
こんなネタを冒頭5分に盛り込まれたら、それだけで本作が好きになっちゃうよねぇ。掴みって、大事。と、改めて気付かされました。
おわりに
有名&人気作なので、今更私が感想を投下しても…とは思ったんですけど、久々に見たらめちゃくちゃ笑ったので、この気持ちを残しておきたくて、記事にしました。
というところで、今回はこのへんで。
では、また。
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